角ダクト用フランジの規格


角ダクトの長辺寸法             アングルサイズ
     ~750              L3×25×25
 751~1500              L3×30×30
1501~2200              L3×40×40
2201~                       L5×40×40

・アングルサイズL3×25×25とL3×30×30は、アングルサイズから厚み分3mmを引いた値÷2がボルト穴の位置となります。
・L3×40×40とL5×40×40はアングル幅の半分の位置がボルト穴の位置になります。

・ダンパーやサイレンサーなどの機器では、40mm幅のアングルも3mm分引いた値÷2の位置に穴が開いてる場合がありますので、

 納入仕様書等よく確認してフランジを注文してください。


伸びについて
通常、フランジの注文を頂いた場合にはダクトのサイズ+5mmの「伸び」というクリアランスを足してフランジを作ります。
例えばダクトサイズ750×500のフランジが欲しいのだけど、と言われましたら内寸755×505のフランジを作る事になります。


フランジの注文の仕方

ダクトサイズ × ダクトサイズ、伸びの有無、ボルト穴の有無=B穴有り・B穴無し、ドン付けなら4角穴か8か所穴か、リベット穴の有無=R穴有り・R穴無し、塗装の有無=塗装有り(通常は錆止めグレー)・塗装無し(スポット溶接用)、枚数を指示します。

 

(例)FG 800×400 ノビ有、B穴・R穴有、塗装有り 10枚


角フランジ製作工程

 ◎ダクト本体とフランジをリベット留めする場合

  ①アングル材切断
  ②ボルト穴開け(基本M8用φ10)
  ③耳角落とし
  ④リベット穴開け
  ⑤溶接
  ⑥塗装

 

 ◎ダクト本体とフランジをスポット溶接する場合
  工程④が無くなり、工程⑥の塗装がダクト本体とフランジをスポット溶接した後になります。


角フランジの製作日数について

フランジの製作には上記の通り通常6工程あり、最後の錆止め塗装は完全に乾燥させるには数日を要します。

また、サイズは無限に存在しボルト・リベット穴の有無など仕様が多彩な為、製造の自動化が難しいので多くの部分で人力に頼っています。

百枚単位の製作を明日まで、明後日までとの依頼がよくあるのですが、時間的に無理ですので大体の枚数が分かった時点で早めに発注したほうが良いです。納期の無い非常識な製作依頼は商社泣かせですし、短納期のフランジダクトですとフランジとダクトを別会社で作る事になったりするので全く良いことがありません。(数秒で接合部分が出来上がる共板ダクトと、接合部分だけで複数の工程があるフランジダクトの製作の手間は全く違う事を理解しましょう。)